【番外編】それでもマルシェが好き!|マルシェ出店のデメリット

番外編

マルシェは楽しい。でも「大変なこと」もあるんです

マルシェって、作ったものを直接届けられたり、新しい出会いがあったり、とても楽しくて魅力的な場であることは確か。でも、物事はなんでもいい面ばかりではない!!

「え、こんなこともあるの?」という大変なことももちろんあります。

ここではあえて、マルシェ出店のデメリットをまとめてみます。

「そんなこともあるのか!」と、知っておくことで今後の対策も可能になるので、

ぜひネガティブに捉えず、これを有効活用してもらえたら嬉しいです。


私 ぐらが「どう乗り越えているか」も一緒にお話ししていきます。

天気に振り回されがち

避けて通れないのが、天気の問題

悪天候で中止になるのはもちろん、雨天決行で開催はされたけどお客さんが普段より少なくて、たくさん売れ残ってしまったり。
風が強かった日には、テントがふわっと浮いてヒヤッとしたり。
焼き菓子が直射日光で汗をかいてしまったり…。

対策のヒント

 悪天候の場合、マルシェ中止の決定がいつまでに出るのかは主催者に確認しておきましょう。 出店日が近づいたら、天気をこまめにチェックするのも忘れずに。雨予報の場合は、用意する商品の量を減らしたり工夫しています。(食品など期限のあるものの場合)

  テント用のおもしはもちろん、クーラーボックスや保冷剤などは商品内容に合わせて用意。クロス(布)とクリップは、多めに持っておくと何かと便利。日除け以外にも、荷物の目隠しに使ったり出来ます。

体力勝負

マルシェ出店って、意外と体力が必要です。

荷物を車に積み込んで、現地で設営して、商品を並べて…そのあとは撤収。帰ってきたら片付け。

暑い時期の長時間の屋外出店は、気をつけていても、ほんと体にきます。

出店に慣れてきた今でも、マルシェ後の疲労感の克服には時間がかかります(笑)

対策のヒント

 荷物をまとめる工夫をしたり、できる限り余計な持ち物は持っていかないように。小さな時短と省力化の積み重ねが、体の負担を減らしてくれます。

 イスはひとつ持っておくと、便利。私は木製の丸椅子を持っていき、午前中の混雑する時間帯はディスプレイやちょっとした物置きとして。余裕がでてきたら時々座って休憩してます。

  特に、夏の屋外出店では無理しないこと。小さめの黒板やスケッチブックなどに「○時○分に戻ります」など、表示して、少し休憩をとるものひとつ。ぐらは、熱中症気味になった経験と商品の特性から夏の出店は控えています。飲み物と軽めの食べ物は常備しておくと◎

売れないとき、ちょっと心が折れそうになる

せっかく準備してきたのに、なかなか商品が売れない。
周りのお店には人が集まっているのに、自分のブースはスルーされる。
そんな日は、やっぱり心がしょんぼりします。

対策のヒント

  「今日は売れた/売れなかった」だけでなく、どんな人が立ち止まってくれたかを観察したり、お客さんの反応をメモしておくと、次の出店に生かせます。
“反応を見る場”と考えると、売れなかった日にも意味があるものになります。

又、ちょっとした工夫がお客さんの興味を引くこともあるので、マルシェ開催中の空いた時間はお客さん目線になって、POPを書き直してみたり、こまめに商品の配置を変えてみたりするのもおすすめ。

準備に思った以上に時間がかかります

出店って、当日だけの仕事じゃないんですよね。
商品づくり、在庫チェック、価格つけ、ディスプレイの準備…
やることがたくさんあって、気がつくとあっという間に時間が経ってしまいます。

対策のヒント

  チェックリストを作ってルーチン化したり、あらかじめ計画を立てておくのと、迷いが減って準備がスムーズになります。

売上はあっても、利益が残らないことも

「今日はたくさん売れた!」と思っても、出店料、交通費、ディスプレイ用品などの経費を引いたらほとんど残らなかった…なんてこともあります。

売上=手元に残るお金、ではないことを忘れずに。

対策のヒント

   商品ごとの原価を把握して、ちゃんと利益が出る価格設定をすることが大切。
少しずつでも、数字を意識するクセをつけておくと、無理のない出店ができるようになります。

  ディスプレイ用品や備品の費用は一度の出店で回収することは、ほぼ不可能。一度の出店で、「割に合わないから出店はもうやめよう」ということにならないように、長期目線でも予算や計画は立てておきましょう。

  おもいきって楽しむのもひとつ。他店舗で買い物をすることで新たな発見もあります。

マルシェの雰囲気と商品が合わないことも

意外と盲点かもしれませんが、マルシェの客層や雰囲気と自分の商品が合わないと感じることもあります。
わかりやすい例えでいうと、全体的に“ファミリー向け”の会場で、高価格帯のアクセサリーを出して、お客さんが立ち止まってくれない…など。

対策のヒント

出店前に、過去の開催情報や出店者のラインナップをチェックしてみるのがおすすめ。とはいえ、出店してみてからわかることが多いのも確か。
「まずは様子見で」と、お試し感覚で出店するくらいがちょうどいいこともあります。一度、お客さんとして会場に足を運んでみるのもいいかもしれません。

おまけ:同業種が多い!これってどうなの??デメリット?

このマルシェ、「焼菓子店多いな〜」「競合が多くて心配だな..」。

出店をはじめたばかりの頃はそんな不安を持つことがよくありました。

主催者にどんな出店者が集まるのか、確認して申込みを考えていた時期もありました。

確かに、同業種が多いことで売れにくさを感じる時もあります。

でも、悪いことばかりではありません!

例えば、焼菓子店がたくさん出店しているマルシェには、それぞれのお店のお客さんやファン(焼菓子好きの方)が集まりやすくなります。

それって、チャンスだとおもいませんか?

ハンドメイドマルシェには、ハンドメイド好きなお客さんが、ラーメンフェスにはラーメン好きのお客さんが、集まるように、同業種の出店が多いマルシェの方がお客さんにアプローチしやすく、集客がうまくいきやすい側面もあると感じています。

一見デメリットに見えても、案外そんなことはなかったなんて事も実はあります。

とりあえず出てみる、そんな感覚からスタートしてみると、発見がたくさんあります。

まとめ:「ちょっと大変。でも、それ以上に得るものがある」

マルシェ出店には、SNSでは見えない“裏側”もたくさんあります。
準備も大変だし、売れなくて、へこむこともある。
でも、それでも出店を続けたくなるのは、人とのつながりや、少しずつ何かを得られる実感があるから。

「うまくいかない日があったからこそ、次がうれしい」
そんな風に思えるようになるのも、マルシェの奥深さかもしれません。

出店を考えているあなたのヒントになりますように。