初めてのマルシェ出店、商品は準備できたけれど、
「どうやって並べたらいいかわからない」「とりあえず置いただけになりそう…」
そんな不安、ありませんか?
ディスプレイはちょっとした知識をもっておくだけで、雰囲気はがらりと変わります。
この記事では、ディスプレイ初心者さん向けに「見せ方の基本とコツ」を、わかりやすくまとめました。
はじめに、ディスプレイとは??
展示・陳列すること。
ディスプレイの役割は、お客さんに効果的な視覚的演出で商品や情報を魅力的に見せること。

なんだか難しそう? 難しく考えなくて大丈夫!!
ディスプレイの基本は お客さま視点|「わかりやすさ」と「取りやすさ」
ディスプレイでいちばん大切なのは、
・お客さんがパッと見てわかる
・手に取りやすい
ということ。
まずは、
□ 出店者自身が、“見せたいもの”・“売りたいもの” はなんだろう?
□ どうしたら、お客さんは “見せたいもの”・“売りたいもの” を足を止めて見たくなるんだろう?
このふたつを考えながら進めていきましょう。
ワンポイントレッスン | プロも意識するお客様の視線 👀
● 商品の配置に迷った時は、この高さ。
ゴールデンゾーン H60〜150cm : 手に取りやすく見やすい高さの範囲
● 看板やPOPはこの高さがおすすめ。
アイキャッチライン H120〜170cm : 看板やPOP等のメインメッセージ

注 ※ ターゲット層や店舗設計によって最適なアイキャッチラインの高さや場所は調整されます。子供に注目してほしい場合は、低めに配置するなどの工夫が必要です。
=ぐらの小話=

店内に季節のおすすめメニューを書いた、黒板(A2サイズ程)を置いています。黒板を導入したばかりの頃は、お気に入りの木製ベンチ(高さ35cm)の上に置いていました。ある時なんとなく、高さ90cm台に設置しなおしたところ、黒板に書いている商品の売れ行きやお客さんの反応がダイレクトに実感できるようになりました。置き場所は変えず、高さの変更のみで、ここまで反応が変わるのは驚きでした!!
お客さんの視線の位置を意識することは、とても大切です。
お客さんの目線になって何のお店なのかひと目でわかるような工夫を忘れずに。
✔ 看板やバナー、メインのPOP等のいずれかをアイキャッチラインに設置してみよう!
陳列の考え方|“わかる”と“売れる”
「魅力的にみせる演出」も大事ですが、同じくらい大切なのが “わかりやすいこと”。
ちょっとした工夫で、“ただ並べている状態” から抜け出して、商品が伝わりやすくなります。
陳列とは..
- 商品や展示品を見せるために並べることを指します。
- 見やすく整列させたり、配置することで、商品の魅力や特徴を効果的に伝える役割があります。
陳列のポイント:
- 主力商品・需要の高い商品を手前に配置
- 商品の種類に応じて、仲間分けをしたり、大きさや高さで並べ方を調整して配置
- 通行人の動線・視線を意識して、商品そのものの見やすさを工夫する
- 手にとりやすい配置
- POP等でわかりやすく伝える
持っていった商品すべてを無理に陳列しないこと。“見せる”を意識して、補充分はテーブル下の箱に整頓しておき、少なくなったら補充するスタイルがおすすめです。
値札・POPは「読みやすく・わかりやすく」

わかりにくいものには手がのびない。
「値段が書いてないと買いにくい」というお客さんは意外と多いもの。
POPの作成時のポイントとして、視認性・情報の明確さ・デザイン性・素材の選定などさまざまな要素があげられます。
そこでまず意識したいのが、
✔ 一目で伝えたい情報が伝わる工夫
✔ 最も伝えたい要素は一番目立つ位置に大きく配置
具体的には(値札の場合)
- フォントは読みやすいものを選ぶ
- 読みやすいサイズ、太さで
- 見やすい色を選び、使う色は3色以内にする
- 商品名
- 一言説明を添える 例:「国産小麦で作りました」「数量限定」など
- 価格
色とトーンを揃えて統一感を出す

ー 配色の基本的な考え方
- 色は「ベースカラー」「メインカラー」「アクセントカラー」を基本とすると、まとまりのある効果的な配色になる。
→ ベースカラーは、一番広い面積の部分に使う色。
→ メインカラーは、主役となる物や看板
→アクセントカラーは、インパクトをつける時に使う強い色。小さく使う。
ー 色を決める時のポイント
- ブランドイメージやターゲット層に合わせる
- 必ずしも派手な色が人を惹きつけるわけではない
- アクセントカラーは、メインカラーの補色で、メリハリとインパクトを演出。
- 同系色のグラデーションやモノトーン系で、まとめると落ち着いたおしゃれな印象になりやすい。
統一感ってどうしたら出せる?初心者さんにおすすめの方法
- たくさんの色を使わない(3色以内がオススメ)
- お店のイメージカラーやブランドカラー(メインカラー)を決め、その色をベースに全体をまとめる
- メインの商品を引き立たせる色をベースカラーにする
悩んだら..
たくさんの色を使いこなすのは意外と難しいもの。
まずは、白や生成りなどをベースに。ひとつメインカラーを決めてみましょう。
すっきりと清潔感のある印象を演出できます
最低限そろえておきたいディスプレイ用品
- テーブルクロス:テーブル全体を覆えるサイズを選ぶ。複数枚で用意しても◎
- 高さを出す什器 or 商品を入れる什器:木箱・小さな棚・カゴなど
- 小さな黒板やPOPスタンド:値段や商品説明用
- カバー用クロス:ごちゃつきがちな荷物隠しや日除け用に
- クリップ・テープ:風対策にあると安心。POPやプライスカードは風で飛ばされがち。しっかり対策をしておくのがオススメ。
気をつけたいポイント
失敗しがちなポイントも知っておくと、当日焦らずにすみます。
- 商品を置きすぎてごちゃごちゃする
- → すべてを並べようとしないこと。置く数を絞って、余白もつくる
- テーブルクロスが短くて裏が見える
- → テーブルを主催者側が用意する時にありがち。サイズをよく確認しておくこと。さらにクロスは数枚持っておくと何かと便利。
- 動線を考えない配置
- → お客さんの動線を意識して、自分のブースを見てみよう
- → 時々配置を変えることで、手にとられやすい商品や売れる商品が変わったりします
まとめ
- ディスプレイの基本は、お客さま視点。見やすい位置に見せたいものを!
- まずは「わかりやすいブース」を意識
- はじめから完璧を目指さず、お客さんの反応を見ながらアップデート
さらに具体的にどんな展示方法があるか、掘り下げた記事も今後公開予定です!!

