マルシェに商品を何個持っていけばいいのか、見当がつかなくて困っていませんか?
出店が決まって最初にぶつかるのが、この「数」の悩みだと思います。
先に正直にお伝えすると、持っていく数に正解はありません。私は焼菓子店を営みながらマルシェに4年以上出店していますが、今でも毎回悩んでいます。
それでも、数を決めるための「材料」と「考え方」はあります。
この記事では、私が実際に数を決めるときに見ているものと、初出店でも目安を立てられる方法をお伝えします。
マルシェに持っていく商品の数、「正解」はありません

出店4年目でも、毎回悩みます
「経験を積めば、ちょうどいい数がわかるようになる」と思いますよね。実際のところ、4年目の私も出店のたびに悩んでいます。
理由はシンプルで、マルシェは毎回条件が違うからです。会場の規模も、天気も、来てくれるお客さんの層も、同じ日は一度もありません。
だから「◯個持っていけば大丈夫」という数字は、誰にも断言できないんです。あなたが今悩んでいるのは経験不足のせいではなく、経験者でも悩むものなんだと安心してください。
それでも”決め方”はある
正解の数はなくても、決めるための材料と考え方はあります。私も毎回揺れながら、最後は自分なりの根拠を持って数を決めています。
この記事で渡したいのは「◯個」という数字ではなく、あなたが自分で数を決められるようになる考え方です。
商品数を決める5つの材料

私が数を決めるときに見ているのは、主催者からの情報・天気・過去の実績、それになんとなくの勘も含めた、手に入る情報ぜんぶです。整理すると、次の5つになります。
① 会場の規模と来場者数
まず見るのは、主催者さんから伝えられる情報です。出店者数・想定来場者数・過去の開催の様子は、数を考えるいちばんの土台になります。
過去に開催されているイベントなら、SNSで当日の写真を探すと、人の入り具合が数字よりリアルに伝わってきますよ。
② 客層とイベントの性質
食べ歩きでにぎわうイベントか、雑貨がメインの落ち着いたマルシェかで、焼菓子の売れ方は変わります。ファミリー向けか大人向けかでも、動く商品や個数は違ってきます。
③ 過去の自分の実績
同じイベントに再出店するなら、前回の実績が最強の手がかりです。私は「何を何個持って行って、何個売れたか」の記録を必ず見返してから数を決めます。似た規模・似た客層の会場の実績も、十分参考になりますよ。
④ 賞味期限と季節
焼菓子やシフォンケーキは、売れ残っても持ち越しに限界があります。だから賞味期限の短い商品ほど、数は慎重に考えます。
季節も大事な材料です。私は夏のマルシェでは、傷みやすい商品を減らす調整をしています。夏の対策はこちらの記事に詳しく書いています。
⑤ 製造と体力
忘れがちですが、「無理なく作れる量」も立派な判断材料です。前日に夜中まで焼き続けて、当日ふらふらで接客する……というのは本末転倒ですよね。無理は品質にも笑顔にも響くので、余裕を持って作れる上限を先に決めておきましょう。
完売と売れ残り、どちらのリスクに倒すか

材料を集めても、最後には「多めに持っていくか、少なめに抑えるか」という判断が残ります。実はここが、私が毎回いちばん揺れるところです。
早すぎる完売と売れ残り、それぞれのデメリット
私が揺れているのは、「売れ残りが怖い」気持ちと「売上を伸ばしたい」気持ちの間です。
少なめなら売り切りやすい反面、早々に完売すると、そのあとに来てくれたお客さんに何も渡せません。多めなら売上の上限は伸びますが、残れば持ち帰りになり、食品なら賞味期限との戦いが待っています。
どちらにもデメリットがある以上、「どちらのリスクなら受け入れられるか」を自分で決めておくことが大事です。
私は「早すぎる完売」をあえて避けています
私の結論を先に言うと、時間内で売り切れる量を目指しつつ、どちらかというと「残る」方を許容しています。実際、少し残って持ち帰る回のほうが多いです。
意外に思われるかもしれませんが、早い時間に完売してしまうことは、あえて避けています。理由は2つあります。
1つ目は、お店の来店につなげるためです。マルシェは商品を売る場であると同時に、お店を知ってもらう場でもあります。ブースが早く空っぽになると、その日出会えたはずの人に届かなくなってしまうんです。
2つ目は、遅めの時間に来たお客さんにも楽しんでほしいからです。午後からゆっくり来た人が、目当てのブースで「完売しました」の札を見たら、やっぱりがっかりしますよね。
「完売=成功」と思いがちですが、閉場までお客さんを迎えられることにも、同じくらい価値があると私は考えています。
多めに持っていくなら、売れ残ったときの持ち帰り方や販売先も考えておくと安心です。
初出店なら、こうやって目安を立てる
初出店には過去の実績がありません。そんなときの目安の立て方を3つ紹介します。
売上目標から逆算する
まず「この日いくら売れたらうれしいか」の目標額を決めて、平均単価で割ってみてください。「目標額÷平均単価=個数の目安」というシンプルな式です。
もちろん目安にすぎませんが、「不安だから作れるだけ作る」よりずっと根拠のある数になります。
数量と同じくらい悩むのが値段です。値付けの考え方はこちらで詳しく書いています。
ディスプレイに置ける量から考える
テーブルや什器にきれいに並べられる量から逆算する方法もあります。
「テーブルに並ぶ量+売れたら補充する分」と考えると、イメージしやすいと思います。
種類は絞る?広げる?
初出店なら、看板になる自信作を軸に、無理のない範囲の数種類に絞ることをおすすめします。
そして初回は「何が売れるかを知るテスト」と割り切ってしまいましょう。売れ筋がわかるのは、実際に出てみてからです。
出店後の振り返りが「自分の正解」をつくる

数量の悩みへのいちばんの近道は、実は出店後にあります。自分の実績こそが、次回の最強の判断材料になるからです。
記録することは3つだけ
記録するのは「何を・何個持って行き・何個売れたか」の3つだけで十分です。余裕があれば、天気と客層のメモも添えておくと、あとで状況を思い出せます。
次につながるのは、当日の「売れた数・残った数」のメモです。

ぐらも出店が終わったあとは、振り返りをしてデータを残してます!
レジアプリを使用するとデータがそのまま残るので、便利です。


売れなかった日もデータになる
思うように売れなかった日は落ち込みますよね。私にももちろんあります。
でも、その日の記録も「この会場・この天気ではこのくらい」という貴重なデータになります。売れなかった日との向き合い方は、こちらの記事に書きました。
まとめ

ぐらの場合!
- マルシェに持っていく商品の数に正解はない。4年目の私も毎回悩んでいます
- 決める材料は5つ。会場の規模・客層・過去の実績・賞味期限と季節・製造キャパ
- 私は「早すぎる完売」をあえて避けて、少し残るくらいを許容しています
- 初出店は、売上目標からの逆算とディスプレイに置ける量で目安を立てる
- 出店後の記録の積み重ねが、あなただけの「自分の正解」をつくります
主催者に過去の実績データを教えてもらえないか聞いてみるのもひとつ、ヒントになります。
数字の正解探しはやめて、材料を集めて、決めて、記録する。この繰り返しで、自分なりの納得のいく形を見つけていきましょう🌿
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